林鐘梅の数いけ
作者/三世家元 角田一忠
花材/林鐘梅
花器/銅製尊式
林鐘は陰暦六月の異称です。林鐘梅は、その六月(陽暦七月)ごろ、食用や薬用になる梅に似た実を塾させるので、花名がついたもので、いけばなでは庭梅、庭桜をともに林鐘梅の名で呼びます。小花をびっしりつけた条状の枝に特徴があるので「条もの」と呼ばれ、「数いけ」の絶好の花材とされています。数いけは枝のもつれがないように、櫛でくしけずったようにいけるのが要領です。