春ほのぼの
作者/三世家元 角田一忠
花材/ろう梅、白玉椿
花器/茶釉花瓶
花型/折り入れ
ろう梅は、花びらが蝋細工のように光沢があって透き通っているところから蝋梅と書かれたり、蝋月(旧暦の十二月)に咲くところから蝋梅の字が当てられたりします。花木の中でもひときわ甘い芳香を漂わせますが、あたたかな黄色の花色と相まって、早春のほのぼのとした情趣にあふれています。枝が折れやすいので枝振りのままにいけ、葉を補いながら白玉椿の清楚な花を映し合わせました。