うら枯れの渋い風趣を味わう
作者/三世家元 角田一忠
花材/百合(枯れ実)、鳴子百合
花器/薄茶釉陶板
花型/盛花
秋も深まると霜や冷気にさらされて草木の枝先や葉先が徐々に枯れてきます。これを「うら枯れ」といいますが、鮮やかに葉色が変わる紅葉と違って、葉の緑が少しずつ薄れて枯れ色へと移ろう様子はまた格別のものがあります。うら枯れた鳴子百合と、枯れ実を茎先に残した百合を取り合わせて、晩秋の渋い風趣をあらわしました。