第50回 いけばな協会展


[会期]2011年3月19日(水)〜14日(月)

[会場]東京・松坂屋上野店6階催事場

主催=いけばな協会(勅使河原茜理事長)


    いけばな協会は当初、華道家の健康保険加入を目的として発足いたしましたが、同時に会員の親睦といけばな文化の普及を図る目的で、以来いけばな協会展が開催され、今回で第50回の節目を迎え、超流派の花展として毎回賑わいを見せています。しかし現在はピーク時の会員数(3000名超)の三分の一(1200名)に減少してしまいましたが、今展は参加58流派600名の出品作家が日頃の研鑽の結果を競い合いました。 会期中に東日本巨大地震発生(M9・0) 今回のタイトル「花を慈しむ、花を愛でる」に相応しく季節の花々が会場に溢れ、各流派の特徴も遺憾なく発揮され連日の賑わいの中、第2次展開催の11日午後2時46分頃、東北地方を襲った、東日本巨大地震、国内観測史上最大の地震が発生いたしました。その後に発生した大津波により死者、行方不明者が数万人を超すだろうといわれています。遠く離れた関東でも大揺れで、会期中の作品は次々と倒れ、会場内はパニックとなり即クローズとなってしまいました。大きなアクシデントの中、作品に寄せる作家の思いは強く、第3次展にも素晴らしい作品が出品され、癒しと感動を覚えました。災害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げ、華道人として何が出来るかを問われるところです。
 


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(一次展出品作品)

鈴木一壮・入角一栄、冨塚一京・高橋一彫、荒木一馨


姜 一梅、染谷一汪・栗原一崇
    


(二次展出品作品)


家元角田一忠・羽鳥一翠、市川一T、坂井一秀