第29回 日本古流いけばな展(2009初夏・・・つどう花々)


[会期]2009年6月12日(金)〜13日(土)

[会場]新宿アイランド・アクアプラザB1

主催=日本古流幹部会・家元 角田一忠


   山梨を呱呱の地として明治33年(1900年)、20世紀の初頭、初世角田一忠によって興された日本古流が来年平成22年(2010年)には創流110周年を迎える。東京に活動の場をひろげ、一躍日本古流の地盤を固めた二世角田一忠の豪毅な人となりは良く知られているが、生花(格花)と自由花を両輪とした同流の展覧会が、新宿西口にあった野村ホールでいけばな展として始めて開催された昭和55年(1980年)の第1回展は、東京では当時最先端を行く硬質な石の構造の多目的イベントホールでのいけばな展とあって業界でも関心の高まりと同時に、二世家元の進取の気風に改めて賞賛が寄せられた。三世角田一忠はこのスペースでさらに生花様式の空間を新たに充実させ注目されたが、一方広いオープンスペースでクリエイティブな自由花をのびのびと展開させた幹部による練達の諸作は、まさにこの場を得ての成果ではなかっただろうか。その野村ホールでの展覧会を21回連続させた後同ホールが閉鎖され、22回から現在のアイランド・アクアプラザに会場を移して今展で8回目、通算29回目の「初夏・・・つどう花々」を連続させている。四世家元を継承した角田一忠は、野村ホールの立体感のあるスペースとは異なるこのフラットなスペースを多角的に機能させた取り組みが注目されるが、その中で自由花席にウエイトを置いたチャレンジングなコーナーをしつらい、若い門下にトライアルな花の場を鋭意に表示しているのが注目されている。四世家元による新たな花のスッテプをふまえ、創流110周年となる来年の第30回記念展には気概を新にした中で、花の弾みをさらに高めた交感度が楽しめよう。                         (日本女性新聞平成21年7月15日)
 


<会場全景>


家元(角田一忠)

(家元顧問席)


(自由花席)


(生花席)