第27回 日本古流いけばな展(2007初夏・・・つどう花々)


[会期]2007年6月22日(金)〜23日(日)

[会場]新宿アイランド・アクアプラザB1

主催=日本古流幹部会・家元 角田一忠


     第二十七回日本古流いけばな展(アイランド展)がアクアプラザB1を会場にして五回目の開催となりました。 今展は、会場の都合で六月後半の開催となりましたが、梅雨の季節萬緑の美しさが会場内に溢れました。 家元を始め一○六名の先生方が出品いたしました。 (本部八十七名・山梨支部十六名・静岡支部三名)作品数は九十作(家元・自由花六十九作・生花二十一作)、自由花の中には合作五作が含まれています。作品数は昨年より八作少ないのですが、一作一作は見ごたえのある作品ばかりで会場の空間を巧に取り入れ素晴らしい展示となりました。  家元作品は、昨年六月に逝去されました三世家元を偲び「追憶」とタイトルを付け、薄いグリーンの角型の大きな花器にニシキギ、キンシバイ、ユリ(オリエンタル)、シャリンバイを配した横長の見事な大作でした。故三世家元が昨年花展会場を訪れ楽しそうに作品を見て回る姿が目に浮かびました。 家元作品を中心に壁に沿って家元顧問席、自由花合作席、と続き、曲面パネルの凹凸の部分に生花席を設け、特に凸の部分に生花の寄せ活け席を今回は配しました。入口付近は受付を前に出して接客し、ガラス面のところは自由花の合作で飾りました。中央部分は幹部会員の自由花(高低のあるボックス席)と補佐・正教席で変化を付けました。 心配された天候もまずまずで入場者も二日間で五七一名と昨年より少し減少いたしましたが、作品は回を重ねる度に高評をいただき嬉しい中にも緊張感を覚えます。次回に向けて一歩も二歩も弾みをつけたいものです。
 


<会場全景>


家元(角田一忠)

(家元顧問席)

         


(自由花席)


(生花席)