花配りの作り方


花配り(ハナクバリ)とは、生花(セイカ)を固定する花留め(ハナドメ)のことで盛り花(モリバナ)では剣山を指します。花配りは木密(コミ)とも呼ばれ、はちす(むくげ)の枝を材料にして作ります。


まず、根もとから細い方に向かって縦の割り(切れ込み)を入れますが、いける材料によって、あらかじめ割の深さを決めておくことが大切です。


配り木が太い場合には、割の奥の方の部分に浅くみぞを入れます。


ハサミをてこに使って割り口を広げます。


更に手で60度位の角度に開きます。この角度はどんな花材をいける場合でも同じです。

花器の直径に合わせて配り木を切りますが、ややきつめになるようにします。


開いてないほうを下にして入れ、開いたほうは器の縁から1.5センチ位のところに合わせます。そして、開いていないほうが上になるように引き上げて固定します。


配りの向きで隅付き(左)、横付け(中央)、向付け(右)の三つがあります。



花器と道具 生花の花器 盛花の花器 折り入れの花器 花台と敷板
道具類
基礎技術 花材の切り方 花配りの作り方 留め方(1) 留め方(2)
生花の基本 生花の概説 三才型(真) 三才型(行) 三才型(草)
三才型の変化 陰陽型の基本 陰陽型の変化 五行型


(株)敬風社「日本古流いけばな」より